サラリーマンが電車で無駄な時間を過ごす思考

皆さんはアルバイト、学校、会社へ行くときどのぐらい時間をかけていますか。
1時間、もしかすると2時間もかけて朝や夜に自宅と職場間を行き来している方も
多いかもしれませんね。
そのような生活に慣れてしまい「いつもことだから…」などといった考えで居る方も
いるでしょう、しかしその時間が自分の生活を圧迫しているとしたらどう思いますか。

今回は移動時間と通勤時間の無駄について私の経験を交えながら考えていきます。


(1)通勤時間や移動時間は決して有意義な時間ではない

近年では合間合間の時間を有効に使おうという風潮が多く通勤時間などにも
勉強やリラックスタイムとして何かしらの行動をしている方々が
数多くみられます。
ノートパソコンを開いてできるだけ残業を無くせるように移動中も作業したり音楽を聞いて
次に向かう場所までリラックスしたり…という光景は珍しくないはず。
しかし、大事なのはその移動時間を有意義な時間や休憩時間などと思わないことです。
休暇でもなく何かしらの目的地に向かう場合、それらは拘束時間となってしまいます、
仕事に向かうための拘束時間であるにも関わらず給料もでない時間というわけです。


いくら有意義に過ごせても所詮仕事などに付随した時間でありどんな解釈をしてもその事実は変わりません。
メディアなどでは僅かな時間できるモノ、コトが増えています、それ自体は便利などですが
そういった便利さの裏にはこういった何もしない時間が存在するわけなんです。

リラックスをしても完全には落ち着けないでしょうし、仕事などに依る微々たるストレスはその時も発生しています。
また勉強や仕事をしていても日本の電車は乗り換えが多く長時間、短時間に限らず効率は良く無いと思われます。

このことから特に日本では通勤時間や移動時間が長ければ長くなるほど無駄な時間を過ごしているのです。

私も移動時間などに有意義に時間を使おうと幾度と無く考えましたが、生活自体を改善したほうが早く
仕事場に向かっているという思考からか完全には落ち着きませんでした。
かといって会社のことをやろうとしていても電車などでは環境として無理がありました、
移動時間を有効に使うということ自体が間違っていたんです。

それに加え人の目も存在するので結局スマホを開いて時間を潰す生活をしていました、
10分ほどなら問題ないのですが、長時間となるとさすがに飽きたり疲れてしまいます。
しかしそれぐらいしかすることがないのも事実なんです。

ではこういった無駄なただ移動するだけの時間、一体どうしたらいいのでしょうか。


(2)本来移動時間、通勤時間で何が出来るか

例えば朝7時に起きて朝8時に家を出ます、目的地に9時に着いて夜8時にそこを出る、そして外食や寄り道をして
10時に帰宅という方がいるとします。
その方は移動時間に3時間前後使っている計算になりますが、その3時間があると何が出来るでしょうか。

色んな本を読んだり、趣味について造詣を深めたり、まとまった作業もできる時間でもあります。
睡眠だって家でならゆっくり取れます。
この方の場合帰宅した後、一般的な8時間睡眠を保つためには
すぐお風呂に入浴して寝る必要があります。本来の余裕のある睡眠時間を移動時間としてあててしまっているんです。
もちろん自由の時間はなく典型的な仕事しか無い生活になるでしょう。

恐ろしいのはこの生活が土日休みだとしても数十年間続くということです。
一般的なサラリーマンはそう何度も生活状況が変わることがありません、それどころか
昇進などをすると余計忙しくなるばかりです。


例えの場合は仕事時間を覗いても睡眠時間、移動時間で1日の3~4割は使用しているわけなんです。
人生の中で睡眠が殆どを占めているといった話をよく効きますが移動時間や通学時間はそれを増長する
無駄な時間です。
そういったもので年を取っていくといった考え方もできます。
人間の一生を換算した時にそういった時間は何日分、いや何年分になるでしょうか、
この事を考える際そういった事実についてはっきりと危機意識を持たなくてはなりません。

特に長時間かけていつも移動しているような方では5割ほど毎日消費していると考えられます。
24時間ある中で12時間しか取れない生活で勉強などしたいことがあっても
おそらくまともに出来ないでしょうし、仕事をしていれば時間はあまり取れないので長い年月がかかることでしょう。

私としては一時期そういった生活をしていましたが
自分の時間が取れないことから鬱や体調不良に陥ることが多かったです。
その事情から上司に相談し理解して頂いたので通勤時間が約半分以下になり
ゆったりとした生活を望めるようになったことを今でも覚えています。

こういったことから自分の可能性までわずかな時間でも蝕んでいることがわかります。
移動時間や通勤時間が自分の首を絞めている生活とも言えます、睡眠時間の減少を考える方がいますが
体調を崩してまでする生活では無いでしょうし仕事に影響が出てしまったらそれこそ大事です。
規則正しい時間の睡眠をとって、決まった時間の仕事を行う事は崩してはいけません、そのため
移動や通学に関する時間について考えたほうが有意義であるということです。


また帰宅途中に寄り道をしないで変えれば時間を作れる、と思った方も居るかもしれません。
しかし人間心理的にいうと移動時間が長いからこそ寄り道や外食で時間を使うのです。
仕事で疲れていてお腹がすいて心までが疲弊している、しかし電車ではあと1時間かかる…
そういった状況でなにかしらの癒やしを求めるべく
お店などに寄ったりするのは仕方のないことなのです。
ですからそういった状況自体を防がなければいけません。

私の場合は神奈川県に住んでいて仕事で埼玉や千葉に2時間ほど移動することが多々ありました
電車の乗換も2回前後するので寝られないし座れるとは限りませんでした。
その仕事はそこまでしても割に合うものでしたが今となっては自分の時間を無駄にしていたという印象が大きいです。

学生の頃から電車通勤は慣れておりその頃も1時間ほどかかって通学しておりましたが、その分睡眠時間が削られ
毎日寝不足だった記憶があります。あの時自分で考える力を持って通学時間の問題を改善できていれば
どれだけ有意義な生活ができていたのかと思うと少しショックを受けてしまいます。

当時電車内ではストレスを感じていました、混雑して通勤ラッシュの中1時間も箱詰め状態にされるのですから
毎朝毎夜が嫌いで帰る時間を遅らせたり朝1本早めの時間で電車に乗ったり…。
でも学校の時間や睡眠の時間は決まっているのですから時間を変えた分
むしろ生活リズムは崩れ体調が悪くなってしまった事もあります。

ですから学生の方に対しても通勤時間や移動時間が長い事はオススメしません、その無駄な時間でストレスをためている間
他の学生さんは規則正しい朝を迎えているわけですから。

(3)通勤時間が長ければ長いほど予期せぬ無駄な時間が発生するということ

交通機関が運休で電車が来ない、災害により遅れていてバスが来ないということが
皆さん一度は経験があるのではないでしょうか。
そういった事は予期せぬ時に起こりうるもので
防ぎようがありませんし日常生活でもバスなどは少しだけ遅れることはよくあります。

そんな時「まあ1、2分だからいいかな」なんて思っていませんか。
それが行き帰り発生し乗り換えの度に起こっていると考えると
かなりの時間、無駄でなおかつ自分の意思ではない時間を消費していると言えるのです。
休憩がしたい、余裕が無いと言っている人ほどそういったわずかな時間について考えられていない場合が
多い傾向にあります。
塵も積もれば山となるわけで、それは時間に対しても同じです。

私の場合は休日にバスを定期的に使うことがありました、神奈川県の都心に近くない辺りで生活していたので
バスが休日1時間に1~2本という感じだったんです。
ある日、大雨が振り時間になってもバスが来ないということがありました。幸い10分後にバスがきましたが
その間その場所を離れるわけにはいきませんのでただ待つことしかできませんでした。
その後乗るべき予定の電車は乗れないのでそこでもしばらく待ち、その先でもまた待つという事が発生した事があります。
このようにわずかな時間でも結構後の影響に物凄く差し支えたりするんです。

その経験上私はバスについては無駄な時間が発生しやすい乗り物という認識でいます、待たされる時間を含めて
移動時間として計算しなくてはならないからです。
また災害などの予期しない状況などに弱いため
スケジュールにおいての不確定要素に身を任せて生活していたんだなあと思いました。

私の場合ではあまりバスが通らない地域でしたが
都心など交通機関が発達している場所でも起こりうることですので
無駄な待ち時間=無駄な通勤時間の増加とならないように活用していきたいですね。

(4)無駄から抜け出す

移動時間や通勤時間の無駄から抜け出すにはどうしたらいいのでしょうか。
私の場合はやはり目的地の近しい場所に住むということでした、
今は安く期間で住む場所が借りられたりするので時間とお金を天秤にかけて
考えてみてください。

また職場の上司とも相談してみてください、やはり環境や生活が自分に無理があるようなら
近しい場所に変えて頂いたり行動が必要です。

時は金なりと言った言葉が示す通り時間はお金に等しい存在です。
あなたの貴重な時間を不毛で無駄な時間に費やす必要はありません、
その分の時間を大切に使っていきましょう。

通勤時間を少しでも変えられる方は一度実行してみると良いでしょう
通勤時間が10分早くなったから準備がゆっくり出来て余裕が出来たということもあります。

この場合なにかのための移動時間や通勤時間でも無い自分だけの時間を作り出すことがポイントです。

如何でしたでしょうか、通勤時間などに潜む無駄な時間。
それはあなたの自由な時間が姿を変えたものだったのです、
今一度見直しをして正しい時間整理するとより良い生活に近づきます。