有給消費の義務化を、これが中小企業の実態

私は中小企業のメーカーで勤務をしています。
この会社は全国シェアはいいのですが、とにかく仕事はきついです。
そして休みが少ないのがネックでした。
メーカーなんてどこもこんなものだと思っていたのですが年間休日の少なさだけでなくもっとネックな部分がありました。
それが有給が消化できないことです。
入社前になんてそんなことはわからず、でも募集要項の下のほうには有給ありみたいに書いていたので年間十何日は貰えると思っていました。
それが当たり前の権利だと思っていたからです。
でも入社してみてわかったのですが有給が取れないのです。
あることはあるのですが、とれる雰囲気ではないし誰もとっていない。
だから有給が消化できない環境となっているのです。
もちろん入社したての頃は覚えなければいけないことが多く、まだまだ半人前だから入社1年目はさすがに有給をとるのはやめておこうと思っていました。
でも2年目くらいに取れない環境の職場だということを先輩から聞きショックでした。
全部消化するどころか1日すら取れないとはどういうことなのか疑問でした。
しかしそれは数年働いていくうちになんとなくわかってきました。
まず中小企業なので人数がもともと少ないから休んだ分のほかの人への負担が大きすぎるということ。
そして人数を増やすだけの人件費をかけようとしない会社の体制が見えてきたのです。
明らかに仕事量に対して人数が足りておらず、残業代の出ないサービス残業をしなくてはならない状況でとてもじゃないけれどこれ以上の休みを自分のために使うのは申し訳なささも感じさせるのです。
労働者の権利というものは大手の大会社だからこそ言えるもので中小企業にとっては利益優先なので労働条件、労働者自体のことは二の次、三の次なのです。
実際に勤めているからこそ分かる実態なのです。
だから有給消費なんて夢のまた夢なのです。
誰かが勇気をもって経営側に言えばいいのでは、そういう意見もあるかもしれませんが、そんなこと在籍中にいうなんてそこまで身の程知らずもいません。
下手したら何かにつけて居づらさを感じさせ、どういう処遇を受けるのかもわかりません。
もちろんあっさりと取らせてくれるかもしれませんが、しかし、現実私の周りで有給を1回でも取っている人は7年間で誰もしません。
なのでこれがリアルな現状なのです。
年間休日も少なく93日しかないのに有給消化もできない環境に不満を抱きながらも働くしかないのが事実です。