会社側が休暇を断っているケースもあり、なかなか使えない

有給を利用したいと思っても、会社側が認めてくれないことも多くなっていて、使いたいけど使えない人が多くなっています。会社としては、1人休むことによって、他の人に影響が出てしまうことを危惧していることがあるので、なるべくそうしたことが起こらないようにしたいと考えています。
従って、有給を利用したいと思って申請しても、余程の事情でなければ認めてくれないことが多く、このような理由では認められないとして申請を断ってしまうこともあります。
どれだけ本人がしっかりと理由を説明しても、会社としてしっかり説明されていないとか、こうした理由は全て断るようにしているなど、マニュアルどおりに処理してしまうこともあります。自分が認めて欲しい理由が、実は駄目な理由に該当していることもあるので、そうしたことが起こらないように説明しないと、全然使えないのです。
もう1つの理由があるとすれば、それは日本人の体質的な問題があります。日本人の方は、仕事の火は毎日仕事に出なければならないと考えてしまい、まともに有給を利用しようという気持ちが生まれません。仮にそうした気持ちがあっても、この仕事を消化しないと残業をすることになってしまい、結局意味が無いと思ってしまいます。これが使えない理由の1つでもあります。
海外だとそうしたことはありませんが、日本だと1つのことで残業を命じられるなど、仕事を残してはいけない習慣が付いてしまっています。これが有給の消化にも影響を及ぼしていることなのです。使いたいと思っても、その仕事は残されたままとなっており、残業によってその分仕事をしなければなりません。これは、結局使ってもあまり意味の無いと思われることで、簡単な理由で使おうという気持ちが失われてしまっています。
会社が断っているケースとすれば、やはり自分がしっかりした理由を説明することによって、有給を使いやすいようにしなければなりません。同時に、なぜこの理由が認められていないのか、教えてもらうことも大事になってきます。他の人が認められて、自分が認められていないというのはおかしいと考えているなら、よりそうした気持ちを伝えることです。
自分が個人的に縮こまってしまったり、会社が有給自体を対して認めていないことで、利用する人が少なくなっている風習が問題です。これらを変えていかなければ、なかなか有給を利用して休むことができないので、変えられる努力も必要です。